スタッフブログ

スタッフブログ

TPM 2.0エラーは解決できる!ChatGPTと進めるWindows 11アップグレードの正攻法【2025年版】

2025.07.11

 
 
先日、古いWindows 10のPCをWindows 11にアップデートしようとしたところ、PC正常性チェックで「TPM 2.0が有効になっている必要があります」と表示され要件を満たしていませんでした。
アップデートは無理かと思ったのですが、確認と設定でWindows 11にアップデートできる環境になったので、このブログでは、私が実際に試した、今だからできる確認方法や対処法をお伝えします。
 

【STEP 1】まずは公式ツールでチェック!

まずはMicrosoft公式の「PC正常性チェック」ツールを使って、PCがWindows 11に対応しているか確認してみます。
 
さらに無料ツール「WhyNotWin11」でもチェックしてみました。
 
「CPU」と「容量」が×判定でしたが、この2つは調べたところクリアできそうだったので、問題は「TPM 2.0」の対応となります。
 
 
 

【STEP 2】TPM 2.0が機能しているかチェック!

TPMとは「Trusted Platform Module」の略で、セキュリティに関する機能をもつチップです。
 
2016年7月28日以降に出荷されたPCは、TPM 2.0が搭載されている可能性が高いです。
 
またIntelのCPUを使っている場合、PTT(Platform Trust Technology)という機能で、物理TPMがなくてもTPM 2.0相当の環境を作れることがあり、第8世代以降のCPUなら対応していることが多いです。
 
ただこの環境、場合によって無効化されていることがあります。
 
まず「TPM 2.0相当の環境が今あるのかどうか」を以下のどちらかで確認します。
▷ 方法①:tpm.msc
「Windowsキー + R」で「tpm.msc」と入力し、Enter
▷ 方法②:PowerShell
「Windowsキー + R」で「powershell」と入力し、Enter
powershellで「Get-Tpm」と入力し、enter
→ TpmPresent = False → TPMが検出できなかった
 

【STEP 3】ChatGPTと設定チェック!

ここでMicrosoftのサポートの通りにTPMが有効化できるか、UEFI BIOS(PCのファームウェア設定)を実際に見て確認してみます。

Microsoftのサポートにもある通り、TPMの設定場所はメーカーや機種によって違うため、まずは製品マニュアルやメーカー公式サイトで探すのが基本です。

…でも、正直言って「情報が見つからない」「どこを見たらいいか分からない」なんてこと、あると思います。
実は私のPCもまさにそうでした。
カスタムPCメーカー製で、ネット上にマザーボードの詳しい情報がなく、Microsoftの案内にある設定項目も見当たらず…。

そこで頼ったのが ChatGPT です。

BIOS画面の写真を添付して「windows11アップデートに必要なTPM2.0を有効にしたい!」と相談すると、
「この項目の中に設定がある可能性が高いです」
「この中に“PTT”という表示はありませんか?」
と、画像の文字を読み取り、分析して的確にナビゲートしてくれました。
BIOS設定はあまり見ることのない独特な画面なので、もしわからなかったら、また次の画面の写真を送れば指示してくれます。

おかげで、私は見落としていた設定を発見し、TPMを有効化できました!
 
 

【補足】Intel MEの確認

STEP3でTPM 2.0相当の環境を作るためPTTを変更していますが、IntelのCPUの場合、この機能はIntel Management Engine(Intel ME)がインストールされている必要があります。
 
マニュアルやメーカーサイトで、有効化の手順の記載があれば搭載機種ですが、そもそもPTTの設定があるのかわからない場合は、Intel MEがあるのかを調べてみてください。
 
▷ 方法①:デバイスマネージャーで確認
「Windowsキー + X」で「デバイスマネージャー」を選択
▷ 方法②:PowerShellで確認
powershellで下記を入力し、enter
Get-PnpDevice -Class “System” | Where-Object { $_.FriendlyName -like “*Management Engine*” }

まとめ

2025年5月時点で、Windows 10のシェア率は約53%と、依然として多くのユーザーが移行できていない現状があります。

先月、2025年10月に終了予定だったWindows 10のサポートが、条件付きで1年間無料延長されるとMicrosoftが発表しました。とても朗報ではありますが、「利用条件で有料になる可能性」など注意点も多く、Windows 11への早めの移行を検討するのが安心です。

今回のようにAIを活用すれば解決策が見つかり、一度諦めたWindows 11へのアップグレードが可能になるパターンもあるかもしれません。

弊社では、様々な課題に対してITを使って解決する方法を一緒に考えていきます。「生成AIが話題だけどどう使えば良いかわからない」「もっと効率よく業務をこなせる方法を知りたい」等ありましたら、お気軽にお問い合わせください。

アバター画像
記事作成者

non

アーカイブ