最大8割戻ってくる!リスキリングに使える「専門実践教育訓練給付制度」とは
2025.10.20

「専門実践教育訓練給付制度」という制度を知っていますか?
資格・スキルを学ぶための受講費用の一部を国が支給してくれる制度で、うまく活用すれば、必要な費用の最大8割が戻ってきます!
私は昨年、この制度を利用してIT技術のスキルアップを行いました。
実際に使ってみて感じたこともあわせてご紹介します。
専門実践教育訓練給付金とは
厚生労働大臣が指定する講座を受講する人に対して、国が受講費用の一部を支給する制度です。
中長期的なキャリア形成や再就職を支援する目的で、雇用保険の「教育訓練給付」のひとつにあたります。
支給内容
基本給付:受講費用の50%(年間上限40万円)
追加給付:修了時に資格取得、1年以内に就職などの条件を満たすと追加+20%
※在職中に受講している場合も対象
賃金上昇給付:受講後に賃金が5%以上上がるとさらに+10%
➡ 最大で受講費用の80%が支給されます。
対象者
・受講開始日時点で雇用保険の加入期間が通算3年以上(初回は2年以上)
・在職中または離職後1年以内
・厚生労働大臣指定の講座を修了(または修了見込み)
対象となる講座
・看護師・保育士・美容師などの資格取得を目的とする養成課程
・ITスキル講座(情報処理、AI、データサイエンスなど)
・専門職大学・専門学校・専門職大学院の課程 など
申請の流れ
1️⃣ 受給資格の確認
ハローワークで給付対象かを確認。
2️⃣ キャリアコンサルティング&ジョブ・カード作成
ハローワークまたはオンラインで受けます。
3️⃣ 講座の申し込みと書類提出
受講開始2週間前までに申請。費用は一旦全額自己負担。
4️⃣ 受講・6か月ごとの申請
「受講証明書」など必要書類を提出し50%の給付申請。
5️⃣ 修了後の追加申請
資格取得や就職確認で+20〜30%の給付申請。
実際に使ってみた感想
🔹内容がわかりにくい
申請方法・期限など細かく決まってるのですが、とてもわかりにくく、把握するまでにとても時間がかかりました。
そして申請等にはスケジュール管理がとても大事です。
キャリアコンサルティングの予約や受講開始日の調整をあやまると、申請が間に合わないこともあります。
🔹申請期限はとても短い
各申請は原則「6か月修了後の翌日から1か月以内」など、期限が決まっています。
一部オンラインでも申請可能ですが、不備があったらその都度差し戻されたり、申請が難しいと聞いたことがあります。ハローワークで確認しながら申請する方が確実です。
ただし、教育訓練給付には「時効」というものがあり、1か月を過ぎても最長2年以内なら申請可能です。
期限が切れても申請をあきらめないようにしてください。
🔹制度内容・対象講座が随時アップデートされる
賃金アップでの追加給付や、オンライン申請対応など、制度内容は年々変化しています。
また、以前は対象外だった講座が、次に確認したときには追加されていることもあり、最新情報の確認は必須です。
まとめ
雇用保険の「教育訓練給付」には、今回紹介した「専門実践教育訓練給付」のほかにも「特定一般教育訓練給付」「一般教育訓練給付」があり、指定講座数は約20,000講座、オンライン講座や夜間講座など、働きながら学べるものもたくさんあります。
制度の説明を読むと少し複雑に感じるかもしれませんが、きちんと理解して使えば、本当に心強い制度です。
学びたい気持ちがある方は、ぜひ一度活用を検討してみてください。
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