Xの代替となるかも⁉ユーザーが急増している分散型SNS「Bluesky」の特徴
「Bluesky」というSNSをご存じでしょうか?
BlueskyはTwitterの共同創業者であるジャック・ドーシーらが発案したもので、元々はX(旧Twitter)の社内プロジェクトでしたが、完全に独立して、2023年1月、アプリの配信が開始されました。
イーロン・マスク氏のTwitter買収でXが大きな話題になりましたが、Blueskyは聞いたことがなかったという方もいると思います。というのも、これまでは招待制での利用に限られていたため、ユーザーがそこまで存在していませんでした。
しかし、2024年2月6日(米国時間)、招待制が撤廃され、誰でもアカウントを作成できるようになりました。その結果、一気にユーザー数が増え、2024年2月11日(米国時間)時点で450万に達したと発表されています。
そこで、本記事ではBlueskyの特徴および分散型SNSについて解説していきます。
見た目はXと類似
下の画像はXとBlueskyのホーム画面です。ホームに表示される部分をXではタイムラインと呼び、Blueskyではフィードと呼ぶなど、用語の違いはありますが、基本的な構成は非常に似ています。投稿できる文字数が最大300文字など、細かな違いはありますが、Xと同じ感覚で使用することができます。
Xホーム画面
Blueskyホーム画面
フィードのカスタマイズ
Xとは違い、フォローの有無に関係なく、ホーム画面に表示される投稿を自分好みのものにカスタマイズすることができます。
広告が表示されない
記事作成時点(2024年2月19日)では、広告が表示されるような仕様はありません。広告の表示を好まないXユーザーが移行してくる可能性も考えられるので、今後の動向次第では、InstagramやFacebookなど他のSNS、GoogleやYahooなどのweb広告の利用も視野に入れていく必要があります。
分散型SNS
Xとの大きな違いは、分散型SNSと呼ばれ、AT Protocolというシステムを利用して作られています。
XやInstagramなどは中央集権型のSNSと呼ばれ、それぞれのサービス(サーバー)にアカウント情報などが管理されています。しかし、Blueskyのような分散型SNSでは、話題やユーザーに応じたサーバーが多数存在し、ユーザーは自分の所属するサーバーを決めて参加することができます。そのため、自前で用意したサーバーにアカウントを作成して参加することも可能です。
中央集権型SNSでは管理者(X、Metaなどの会社)によってデータが管理されていますが、分散型SNSでは各ユーザーに委ねられます。
また、AT ProtocolはBlueskyのような分散型SNSを開発するためのプロトコルで、将来的には、「AT Protocolを用いたSNSがインターネット上に多数存在し、ユーザーは同じアカウントで複数のSNSに自由に参加・移行できる」という環境構築を目標に開発されています。
複数のSNSを使っている企業では、アカウントが乱立して管理がおろそかになることもしばしばあるかと思いますが、近い将来、1つアカウントで多数のツールを使えるようになるかもしれませんね。
さいごに
今後もBlueskyのユーザー数が増加していき、XやInstagramなどの利用者層に変化で出てくるかもしれません。それに伴い、SNS広告の効果にも変化が出てくると思われます。
弊社では、広告の効果を検証・解析して、より効果的な運用方法の提案・サポートを行っております。「広告の運用を検討している」「より広告の効果を高めていきたい」等ございましたらお気軽にお問い合わせください。